一级练习题:一级読解の練習(二十四)

文章作者 100test 发表时间 2007:03:14 19:17:46
来源 100Test.Com百考试题网


1级読解の練習(24)

子どもめころ、.田舎の家の縁の下に、.小さいアカアリの巣があった。.ビーズ玉を二つつな
いだようなアカアリのことを、.かわいいと思ったのか、.なぜか異常に好きになった。.
雨を防ぐために板で屋根を作ってやり、.石を積んで砦をこしらえ、.城壁の中には、.毎日の
ように砂糖やビスケットなどを置いた。.学校から帰るとすぐ縁の下をのぞき、.昨日与えた食糧が、.あとかたもなく巣の中に取り入れられているのを見て①満足した。
アカアリの城ができあがったころ、.そこから5メートルばかり離れたところに、.クロアリ
の巣を見つけた。.私の目に、.それは仮想の敵であった。.クロアリの巣には、②小石や豆がらを
つっこんだり、.水を流しこむなどしたが、.これも一日で修復されるのには驚かされた。.
こんなことをくりかえしていたある日、.アカアリの巣に驚くべき変事を見た。クロアリ
砦を越えて攻め入った。.城はすでに陥ち、.防戦した小さいアカアリたちは、いたるところに
うちたおれ掠奪抽奪はようやく終わろうとしていたのである。
先日、.生物学者の日高敏隆にこの話をしたら、.彼はぽつりと言った。
「.おせっかいは、.自然の摂理を狂わせる。.人間がよけいなことをしなければ、彼らはちゃん
とうまくやっていけるのに」.
アリの戦いは、.恐ろしい自分だけの作り話でこそあれ、.③私が思っていたほど、おもしろい出来事ではなかったことを知った。.
(安野光雅『空想犯』講談社+α文庫による、.一部改)
(注1)縁の下:家の床の下
(注2)ビーズ玉:穴の開いたガラスやプラスチックの玉。糸を通してネックレスなどを作る
(注3)砦::外から敵が入れないように作った建物なと
(注4)あとかたもなく:残っているものが何もない
(注5)仮想の敵:自分が想像のなかでつくりあげた敵
(注6)豆がら:豆の実をとってしまったあとの葉やくき
(注7)自然の摂理:自然のなかでそうなるように決められていること
【問1】①「.満足した」.とあるが、.何に満足したのか。.
1 アカアリを好きになったこと
2 アカアリの巣に屋根がうまく作れたこと
3 自分が置いた食糧が全部なくなっていたこと
4 学校から帰って毎日縁の下のアカアリの巣を見られること

【問2】②「.小石や豆がらをつっこんだり、.水を流しこむなどした」.とあるが、.なぜそうしたのか。.
1 クロアリとも友達のように仲良くなりたいと思ったから
2 クロアリは、.豆がらや水が好きだと思ったから
3 クロアリは自分の敵だと思ったから
4 クロアリはアカアリの敵だと思ったから

【問3】③「.私が思っていたほど、.おもしろい出来事ではなかった」.とあるが、.筆者はなぜそう思ったのか。.
1 自分のしたことが、.自然の摂理を狂わせてしまったから
2 アカアリが、.みんな死んでしまったから
3 生物学者に「.おせっかい」.だといわれたから
4 アリの戦いは恐ろしい話だったから

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